別記事で「ケガをした直後の応急処置:RICE」の紹介をしました。
RICEの「R」は「Rest(安静)」でしたね。
安静には添え木=副子(ふくし)が便利ですが、
(副木:ふくぼく、シーネ、とも呼ばれます)
自宅には置いてありませんよね。
捻挫(ねんざ)や骨折が疑われるとき、
病院受診までの間に、患部が動かないように副子をあててあげると痛みや組織のダメージを最小限におさえることができます。
最近はコロナ禍で、オンライン注文が増えたこともあって、どのご家庭にもダンボールが1個や2個あるのではないでしょうか?
本稿では、
ダンボールを使用した「お手軽副子」をStep by Stepで紹介します。
ダンボールを適当な大きさにカットします。細長い方が使用しやすいです。
足首の捻挫用のダンボール副子を作ります。ダンボールを写真のようにおりまげて、足首のところに切れ込みをいれます。ダンボールの強度が弱い時は二つ折りにしましょう。
写真の様にあてがいます。
捻挫にしろ骨折にしろ、痛いところをまたいで両サイドまでダンボールをあてることで、痛いところが動かなければOKです。足首は90°での固定が推奨されていますが、あくまでも応急処置ですので痛みがない角度での固定でOKです。
弾性包帯を巻きます。指先は見えるようにしておきましょう(血流を確認するため)。
あとは、挙上(Elevation)し、氷嚢をあてて(Icing)病院に向かいましょう。
病院を受診するとシーネやギブス固定になることが多いと思います。
「シャワーはどうすればいいですか?」と質問すると
「ビニールなどで保護してシャワーに入ってください。」と言われることが多いです。
ビニール袋で保護して、中に水が入らないようにガムテープで密封してもよいのですが、最近は便利なギブスカバー(防水カバー)が販売されています。それらを利用してもよいでしょう。
下の商品は「左が足用」、「右が腕用」です。
また三角巾よりも首が痛くなりづらく見た目もよいアームスリングと便利グッズがあります。ギプスの固定期間は長いと2〜3ヶ月ほど続きますので、利用しても良いかもしれませんね。
下の商品は「左が成人用」、「右が子ども用」です。いずれも左右どちらも対応可能です。親指をひっかける輪っかがついているのがポイントです(=アームスリング内で腕が動かないためズレづらく、装着時の不快感が最小限です)。