爪下血腫とは?
血腫をドレナージする方法
血腫をドレナージする方法は2種類あります。
① 爪甲に針で穴をあける
注射針等(18G針)で爪に穴を2〜3個あけます。
爪は髪の毛と同じでそれ自体は痛みがありません。
そのため処置時に麻酔は不要です。 針先を爪に軽く押しつけながら、クルクルと回すようにして穴をあけます。
垂直に穴をあけると針先で爪床を傷つけて痛みが生じるので、やや斜めに針先を刺入するのがコツです。
② 爪にライターで熱したクリップの先端をあてて穴をあける
クリップを下図のように加工して、先端をライターの火で熱します。
熱した先端を血腫上の爪にあてて爪を熱で溶かして穴を開けます。
病院受診の目安
爪下血腫になった直後はRICE処置をしましょう。
具体的には保冷材で冷やしながら患部を挙上すると痛みはよくなります。 それでも痛みが改善しない場合は、夜間であっても病院を受診してドレナージしてもらいましょう
(上記①②を自分でやるのは多くの人がハードルが高いと思いますので)。
爪床血腫は稀に爪のすぐ下にある末節骨の骨折を合併している場合があります。その場合はなかなか痛みがとれませんので、病院受診してレントゲン評価をしてもらうことをオススメします。
ちなみに、2〜3ヶ月すると手前から新しい爪が古い爪を押し出すように生えてきて二重爪(新しい爪が下、古い爪が上)になる可能性が高いです。
完全に爪が生えかわるのに約1年かかります。