WEB救急箱
家でできる応急処置と、病院に行った方がよいサインをわかりやすくまとめました。
ドアに指を挟んで爪が黒い・痛い!
研修医
ドアに指を挟んで、爪の下が黒くなってズキズキします。まず何をしたらいいですか?
まずは冷やして、手を少し高くして休ませましょう。痛みが強い場合や、指や爪の形がおかしい場合は、その日のうちに病院で診てもらいましょう。
指導医
まず結論|こんなときはどうする?
指をドアなどで挟んで爪が黒くなったら、まず次のように対処しましょう。
- 患部(手や足)を少し高くする
- 保冷剤や氷をタオルやハンカチで包み、患部を冷やす
- 傷があれば、水道水やシャワーの流水でやさしく洗う
- 出血している場合は、清潔なガーゼやハンカチなどで保護する
- ①出血が続いている、②強い痛みがある、③指が変形している、④爪が浮いている・はがれかけている場合は、その日のうちに病院へ
爪下血腫とは?
- 爪下血腫(そうかけっしゅ)は、指を挟んだり、物を落としたりしたあとに、爪の下に血がたまった状態です。
- 爪の下が黒や紫色になり、血液が爪の下に閉じ込められると、内側の圧が上がってズキズキと強く痛むことがあります。
爪下に血液が溜まると痛い!
まず自宅でできる応急処置
1|冷やす
- 保冷剤や氷をタオルなどで包み、患部を冷やします。
- 冷却は痛みや腫れを軽くする助けになります。冷たい物を皮膚に直接、長時間当てないようにしてください。
2|手や足を少し高くする
- 可能であれば、患部を心臓より少し高い位置に保ちます。
- 腫れやズキズキした痛みを軽くする助けになります。
3|傷があればやさしく洗って保護する
- 爪の周囲に小さな傷があれば、水道水やシャワーの流水でやさしく洗い、清潔なガーゼなどで保護します。
- 消毒液は基本的に必要ありません。強く押したり、爪の下に物を差し込んだりしないでください。
自宅での応急処置
⚠️ これはしないで
自分で針や画びょう、熱したクリップなどを使って爪に穴を開けないでください。 感染ややけど、爪の下の組織を傷つける原因になります。
その日のうちに病院を受診した方がよい場合
- 次のどれかに当てはまる場合は、その日のうちに医療機関を受診することをおすすめします。
-
- 出血が続いている
- ズキズキする強い痛みがある
- 指が変形している
- 爪が浮いている・はがれかけている
強く挟んだときは骨折にも注意
強く挟んだ場合は、爪下血腫だけでなく指先の骨折を伴うことがあります。 見た目だけでは分からないこともあるため、強い外傷では医療機関で確認してもらうと安心です。
痛みが軽ければ様子をみてもいい?
- 痛みが軽く、指の変形や大きな傷がなく、爪が浮いたりはがれたりしていない場合は、自宅で様子をみられることもあります。
- 一方、爪の周囲に小さな傷があり、そこからたまっていた血液が自然に外へ出て、ズキズキした痛みが軽くなっている場合も、追加の処置が必要ないことがあります。
- この場合は、傷を水道水やシャワーの流水でやさしく洗い、清潔に保ちましょう。
前述の「その日のうちに病院を受診した方がよい場合」に1つでも当てはまる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう!
指導医
病院では何をする?
- 病院では、まず爪だけでなく指全体を診て、骨折や大きな傷が隠れていないかを確認します。
- 必要に応じてX線を撮影する
- 爪や指先の傷を確認する
- 強い痛みがあれば、たまった血液を抜く処置を検討する
- 爪の下に血液が閉じ込められて強く痛んでいる場合は、病院で爪に小さな孔を開け、血液を外へ逃がす処置を行うことがあります。
- 圧が下がることで、ズキズキした痛みが急に楽になることがあります。
病院で処置を受けたあとは
研修医
病院で処置をしてもらったあとは、どうすればいいですか?
痛み止めなどの薬をもらったら、指示どおりに使いましょう。帰宅後も冷やして、少し高くして休ませると、痛みや腫れを軽くするのに役立ちます。
指導医
まとめ
- まずは冷却・挙上
- 傷があれば水道水やシャワーで洗う。消毒は基本不要
- 出血が続く、強い痛み、指の変形、爪の浮き・はがれがある場合はその日のうちに受診
- 自分で爪に穴を開けない
応急処置にあると便利なもの
今回のような指のケガでは、ガーゼ・絆創膏・保冷剤などがあると、受診までの応急処置や帰宅後のケアに役立ちます。
家庭の救急箱を準備しておこう
家庭に常備しておくと便利なガーゼ・絆創膏・包帯・保冷剤・医療用ハサミなどを、用途別にまとめています。