「局所麻酔の手術や縫合処置を受けた当日の注意点は?」
(病院・クリニックの方へ:外来で患者さんに実際に配布しているものです。著作権フリーでご自由に使用していただいて結構です。)
局所麻酔の手術や縫合処置を受けた当日は、
- 患部からの出血
- 患部の腫れ
を抑えることが何よりも大切です。
そのために、
「手術・処置当日の3つの注意事項(安静、挙上、冷却)」
を守りましょう。
(A)安静
まず何よりも、「安静」が大事です。
不要な外出や運動は避けましょう。
(B) 挙上
患部が手足の場合は心臓より高い位置に「挙上」するようにしましょう。
患部を下垂していると、患部に血液が溜まって、ズキズキと痛むことが多いです。
患部が手であれば机の上に肘をついて挙上、もしくは反対の手で患側の手を支えるようにしましょう。そして、寝るときは患部を枕やクッションで高くしましょう。
足であれば、歩行を最小限にして、椅子に座る時は足台を利用し、寝るときは枕やクッションで患部を高くしましょう。
(C)冷却
局所麻酔の手術や縫合処置後は、約2〜3日間、患部が腫れやすくなります。
保冷剤で冷却することでその腫れを最小限にすることができます。
冷却は内出血の予防にも効果的です。
反対に、患部が温まると血管が拡張して、腫れ、内出血、痛みが生じる原因になります。局所麻酔の手術や縫合処置の後は2〜3日間は、「顔が赤くなること」、つまり、入浴、お酒、激しい運動は避けた方が無難です。入浴に関しては、患部をビニール保護してシャワーでサッと流すぐらいであればOKです。