【ケガ別の応急処置】スライサーで指を切った!どうする?
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料理中にスライサーや包丁で指を切ってしまう事故はとても多く、出血が多いと慌ててしまいますよね。
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しかし、落ち着いて正しい応急処置をすれば多くはきれいに治ります。
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ここでは、自宅でできる応急処置と、病院を受診した方が良いケースについて解説します。
1. まずやるべき応急処置:3つのステップ
スライサーで指を切ったときの応急処置
(1)圧迫止血
清潔なガーゼやタオルで傷口をしっかり押さえます。
途中で何度も確認せず、10〜15分間連続して圧迫しましょう。
(2)冷却
保冷剤や冷たいタオルで冷やすと、血管が収縮して出血が少なくなります。
(3)挙上(きょじょう)
ケガをした手を心臓より高く上げると、出血が止まりやすく、ズキズキする痛みも軽減します。
⚠ 注意!
指の根元を輪ゴムや紐で強く縛るのはNGです。
血流が悪くなり、かえって出血が止まりにくくなることがあります。

ガーゼやタオルでしっかり押さえることが応急処置の第一歩

保冷剤で冷やすと血管が収縮し、出血が止まりやすくなる

指の根本を輪ゴムでしばるのは×(中途半端な圧だとかえって出血する)
2. 病院を受診した方が良い目安
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スライサーで指を切っても、多くは自宅での処置で問題ありません。
しかし、以下のような場合は早めに病院(救急外来や形成外科)を受診しましょう。
受診を検討すべきケース | 理由 |
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出血が20分以上続いて止まらない(特に心臓の病気で血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合など) | 自宅での圧迫止血では止まらないことがあり、病院で止血剤や特殊な処置が必要になる可能性があるため。 |
スライスで削れた組織が残っている | 残った皮膚を縫合して元に戻せる可能性があり、早めに受診した方がよい。 |
傷がとても痛い場合 | 痛み止め(鎮痛薬)を処方してもらうことで、日常生活が楽になるため。 |
傷が深い場合(脂肪組織[黄色い部分]が見えている) | 出血が止まりにくく、痛みも強いことが多いため、専門的な治療が必要になる可能性がある。 |
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3. 自宅でのケアと湿潤療法
- 出血が止まったら、翌日からは湿潤環境を保つケアをすると痛みが少なくきれいに治ります。
この方法を湿潤療法といいます。
手順
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傷口を流水でやさしく洗う
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市販の創傷被覆材(キズパワーパッドなど)を貼る
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2〜3日に1回交換(浸出液が多い場合は早めに交換)
4. 自宅常備におすすめの応急処置グッズ
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5. 受診時に持っていくもの
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健康保険証
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お薬手帳(服薬中の薬がある場合)
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現金やクレジットカード(夜間診療は現金のみの場合あり)
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タオル(出血が続く場合に使用)
まとめ
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スライサーで指を切ったら、圧迫止血 → 冷却 → 挙上が基本
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出血が20分以上止まらない、深い傷、強い痛みがある場合は早めに病院を受診
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出血が止まったら湿潤療法で痛みを少なくきれいに治癒
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家庭には応急処置グッズを常備しておくと安心
焦らず落ち着いて処置すれば、多くの指のケガはきれいに治ります。