このページは、医療機関で傷を縫った患者さんが、翌日以降の自宅処置を確認するためのページです。
主治医の指示を優先してください
![]()
医療機関での患者説明・院内配布にもご利用いただけます。内容を改変して配布する場合は、出典として「Web救急箱」を記載してください。営利目的の転載・再販売はご遠慮ください。
縫った傷の自宅処置|最初に確認する4つのポイント
- 主治医から受けた説明を確認する
- 許可されていれば、傷を流水で優しく洗う
- 指示された軟膏・創傷保護材で傷を保護する
- 必要に応じてテープや包帯で固定する
縫った傷を自宅で処置する4つの手順
![]()
Step 1 ガーゼをゆっくり外す
- 処置をする時間帯は、医療機関から指定がなければ朝・昼・夜のいずれでも構いません。シャワーの際に一緒に処置するとスムーズです。
- 血液や浸出液でガーゼが傷に付着している場合は、無理に引っ張らないでください。ガーゼごと水道水やぬるま湯で濡らし、ゆっくり外すと痛みを抑えやすくなります。
注意
Step 2 傷を流水で優しく洗う
- 主治医から洗浄の許可を受けている場合は、シャワーまたは水道水を弱めに流し、傷の表面についた血液や浸出液を優しく洗い流します。
- 強い水圧を傷へ直接当てない
- 指、タオル、スポンジなどで傷をこすらない
- 石鹸を使用するよう指示されている場合は、よく泡立てた低刺激性の石鹸を使う
- 石鹸成分が残らないよう、十分にすすぐ
- 洗浄後は、清潔なタオルやガーゼで水分をやさしく押さえるように拭き取ります。
泡タイプ石鹸の一例
Step 3 指示された軟膏・創傷保護材で傷を保護する
- 軟膏を処方されている場合は、ガーゼや絆創膏のパッド部分に軟膏を塗ってから傷に当てます。
- 縫合した傷では、軟膏が不要で、ガーゼや絆創膏で保護するだけの場合もあります。
創傷保護材の一例:ラップキュアドレッシング
Step 4 テープや包帯で固定する
- 創傷保護材がずれない程度に、テープや包帯で固定します。きつく巻きすぎないようにしてください。
- 手や足の傷では、近くの関節を動かしてよいか、固定した方がよいかを主治医に確認してください。固定が必要な場合は、副子(当て木)などを使用することがあります。
注意
縫った傷に消毒は必要?
![]()
一般的な清潔な縫合創では、自己判断で消毒薬を追加する必要はありません。主治医から消毒を指示されている場合は、その指示に従ってください。
一般的な切創などでは、創傷部の感染予防に水道水による洗浄が有効であり、消毒薬を洗浄に用いることは必ずしも必要ではないとされています。
大切なポイント
- 主治医の指示を確認する
- 許可されている場合は、流水で優しく洗う
- 消毒薬を自己判断で追加しない
- 処方された軟膏や指定された創傷保護材を使用する
医療機関へ連絡した方がよい症状
こんなときは医療機関へ相談してください
- 出血が止まらない:しっかり圧迫しても出血が続く
- 傷が開いた:糸が外れた、傷口が開いてきた
- 感染を疑う変化がある:赤み・腫れ・熱っぽさ・痛みが強くなる、膿や悪臭、発熱がある
- 血流や神経の異常がある:指先や足先が白い・紫色・冷たい、しびれが強い、動かしにくい
また、包帯やガーゼを巻いたあとに強い痛み・しびれ・指先の色の変化が出た場合は、締め付けすぎの可能性があります。いったん緩めて、改善しなければ医療機関へ相談してください。
この記事のまとめ
- 主治医から受けた指示を最優先する
- 許可されていれば、傷を流水で優しく洗う
- 処方された軟膏や指定された創傷保護材を使用する
- 傷の悪化や感染を疑う症状がある場合は医療機関へ連絡する
自宅の救急箱も見直しておこう
縫った傷の自宅処置では、ガーゼ・創傷保護材・サージカルテープ・包帯などを使うことがあります。
いざというときに慌てないよう、家庭で使いやすい応急処置グッズをあらかじめまとめておくと便利です。
家庭にあると便利な応急処置グッズ
ガーゼ・絆創膏・包帯・サージカルテープ・保冷剤・医療用ハサミなど、家庭の救急箱にそろえておくと便利なものを、用途別にまとめています。