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首が痛い(頸椎症)!痛みを悪化させないための日常生活の注意点は?

あやこ
首の痛み(頸椎症)を悪化させないための日常生活の注意点は? 

 

頸椎症(けいついしょう)とは?

は、医学的には頚部(けいぶ)と呼ばれます。

頚部を支えている骨は頸椎(けいつい)と呼ばれ、

頸椎は7つの骨によって構成されています。

 

頸椎の上には重い頭が乗っかっていますので、

頸椎には大きな負担がかかるのが想像できると思います。

この負担が長期間続くと、

頸椎と頸椎の間のクッション(椎間板:ついかんばん)がつぶれて

ヘルニアになったり、頸椎自体が変形して、頚部に痛みが生じるようになります。

これを頸椎症(けいついしょう)と呼びます。

日本整形外科学会 整形外科シリーズ12 頸椎症

 

 

ピンクが椎間板。神経(青)を圧迫すると痛みやしびれが生じます。

 

 

頸椎のすぐ隣には、神経の束があります。

脊髄(せきずい)と呼ばれる太い神経の束が圧迫されると

頚椎症性脊髄症

(けいついしょうせい せきずいしょう)

と呼ばれ、首の痛みだけでなく、手足の痛み・しびれ・麻痺や排泄の機能障害がでることがあります。

 

脊髄から腕にむかう神経の束が圧迫されると

頚椎症性神経根症

(けいついしょうせい しんけいこんしょう)

と呼ばれ、首の痛みだけでなく、手の痛み・しびれ・麻痺を認めます。

 

 

ポイント

頚椎症とは…

  • 頚椎と頚椎の間にある椎間板の変性(老化現象)や頚椎自体の変形が原因で首に痛みが生じる
  • 頚椎のすぐ隣にある神経が圧迫されると神経症状(手足の痛み・しびれ・麻痺など)がでる

 

 

頸椎症の治療法

頚椎症は自然に軽快する病気ですが、

痛みが強い時は整形外科を受診して、下記の治療してもらいましょう。

  • 飲み薬(消炎鎮痛薬、筋弛緩薬)
  • ブロック注射
  • 装具
  • 頚椎の牽引
  • 温熱療法

温熱療法は首回りの血液循環をよくします。

 

 

頸椎症の痛みは

数日でとれる場合もあれば、数ヶ月以上かかる場合もあります。

神経が圧迫されている症状(しびれ、麻痺)が強く日常生活にも支障がでる場合は手術になります。

 

 

頸椎症を悪化させないための日常生活の注意点

あやこ
痛みを悪化させないための日常生活で注意点は?

 

下の注意点を意識して生活すると、痛みはよくなるよ。予防にもいいよ。
ドクター

 

① 下や上を向いたまま長時間の同じ姿勢を避ける。

(例)パソコン、スマホ、ゲーム、読書、編み物、草むしり、など。

 

 

 

② 首に重い物をかけない。重い物を持たない。

(例)リュック、首にかける楽器、重い荷物など。

 

 

 

③ 首に振動が加わることを避ける。

(例)振動のある乗り物に長時間乗らない(バス旅行など)、固い地面(コンクリートなど)の上をクッション性のない靴で長時間走らない。

 

 

 

④ 正しい姿勢を心がける。

(例)背筋を伸ばす。首に負担がかかる体勢でTVをみたり読書をしない。

 

 

⑤ 自分にあった枕(高さや固さ)で寝る。

 

 

 

⑥ 痛みが強い時は首に頚椎カラーや厚手のタオルなどを巻いて安静を保つ。

 

 

 

 

 

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